同じフォードでも全く違う車作り
フォードといえばアメリカの大手自動車メーカーで、作る車といえば昔ながらのアメリカ車の考え方を受け継ぐ大排気量の大型ボディを持った車という印象が強いでしょう。
しかし、実のところフォードの車といっても必ずしも図体のでかい車ばかりではないのです。
フォードにはいくつかの国境を超えた子会社が点在します。
現在のところ、ヨーロッパ方面を統括している欧州フォードと豪州フォードが有名ですが、面白いのが同じフォードの車でも子会社によって全く違う方向性を持った車を作っているのです。
まず本国アメリカでは、アメリカ車らしい5リッターも6リッターもある大排気量エンジンの大トルクにモノを言わせて走るフォード・マスタングやリンカーン・ナビゲーターなど大型車両を主に作っているのですが、欧州フォードは過去にあった英国フォードの流れを受け継ぎ、エンジン排気量も1000ccクラスから2リッターオーバー程度の中排気量車が多く、方向性もモータースポーツが盛んなヨーロッパであることからトータルな性能を重視した車となっています。
この2つのフォード車を比べても全く正反対の性格を持つので、一概にフォードの車とひとくくりにするのも無理があるような気がします。